ゴーヤの美味しい食べ方について(前置き)
最近、我が家の食卓には毎日のように「ゴーヤ」が登場しております。
正確には「ツルレイシ」というらしいですね。ツルに荔枝(ライチ)に似た実ができるから、らしいのですが。
「ニガウリ」と呼ばれることもあるし、そもそも「ゴーヤー」というのが沖縄の方言で「苦いウリ」という意味なんだそうで(ウィッキーさんことWikipedia情報)、皆さんご存じ通り、苦い。
でも、あの苦いのが夏には美味しかったりもします。嫌いな方には、全然刺さらないお話だと思いますが。
ただ、ゴーヤを薄く切って塩もみしてから1分ほど茹でると、ちょうどいい苦味が残りつつ、歯ごたえは残ってとても食べやすくなります。
茹でた状態からゴーヤチャンプルーにしても良いし、我が家ではツナと玉ねぎスライスを加え、マヨネーズで和えたサラダも良く食べています。
ネットで見つけたレシピですが、大変美味しかったです(急な3分クッキング感)。
ただ、難点は「ゴーヤ」がないと成立しないことなんですよね。ゴーヤチャンプルーにしろ、ゴーヤのサラダにしろ、あの苦味と食感があるからこそ「美味しい!」となる。
同じウリ科のキュウリでもまあ、悪くはないかもしれませんが、味わいはちょっと違ってくるでしょう。ゴーヤはあの「苦味」があるからこそ価値があるわけです。
苦くないゴーヤ、熱くないサウナ
「他では代えが利かない」というのは、強いです。
ぼくが大好きなエピソードがありまして。
あるカウンセラーさん(コーチだったかな)が、毎日ブログを更新していたのだそうです。
色々な人にわかりやすく、当たり障りなく、あまり過激にならないようにと気を遣って書いていたところ、2割の人は大ファン、6割の人は読んだり読まなかったり。そして、残りの2割の人からは批判を受けるという反応があったんだそうです。
しばらくそれを続けてみたものの、何だかしっくり来ない。そこで、もう色々な人にわかりやすく、当たり障りなく・・・というのをヤメて、自分の本音全開でブログを書くことにしたのだそうです。
時に辛辣な中身も書き、場合によっては腹を立てる人もいるかもしれない・・・。でも、それでいい。嫌いになる人は嫌ってくれて良いし、アンチが増えたらそれはそれで・・・という内容のブログを書いたところ、どういう反応が返ってきたか。
2割の人は大ファン、6割はどっちつかず。2割は批判的、という割合は全く変わらなかったのだそうです。
ただ、全体のボリューム、つまり読んでくれる人数は以前と比べても大幅に増えた、というのです。
何が言いたいかと言うと「何をしても全体の2割くらいからは嫌われる」ということなのです、極論を言うと。
それならば、嫌われないために自分が言いたいこと、発信したいことを制限するよりも、好きでいてくれる2割の人のために「刺さる」発信をすること。
こちらの方が大切じゃないか、とぼくは思うのです。
もちろん、別に「炎上するような情報発信をしましょう」と言うつもりはありません。ただ、「八方美人的な情報発信をしても、誰にも刺さらなければ仕方がないですよ」とは思っています。
情報発信においては特に、自分のことを嫌いな人に時間を割くのは、あまり意味がありません。嫌いな人にどれだけ好かれようとしても、効果が出るとは限らない。
それはまさに「ゴーヤ」が嫌いな人に向けて「苦くないゴーヤ、出来ました!」とアピールするようなものです。
あるいはサウナが嫌いな人に「熱くないサウナ、始めました」とか「冷たくない水風呂、いかがですか?」というようなもの。
正直、ビジネスにおいてはこういう発想になりやすいのですが、実はこれ、けっこう危険だなとぼくは思っています。
なぜなら、「大ファン」が離れていくリスクが高いから。
「え? 苦くないんならもう要らないよ」とか「冷たくない水風呂って、水風呂の意味ある?」と、好きな人ほど思うわけです。
そらそうよ・・・とこの文章を読んで笑っている方。自分のビジネスで、同じようなことをしてしまってないか、振り返ってみることをオススメしたいです。
ぼくも・・・。こんなマジメな文章書いちゃって大丈夫だろうか・・・。いつものアホみたいな文章のファンが離れていくんじゃ・・・と思っていましたが、そう言えば元々大してファンがいなかったので大丈夫でした(安心)。
「欠点」に見えるものは、実は「長所」かもしれない
「代えが利かない」というのは、時に「欠点」「弱点」のように見える場合もあります。
ゴーヤの場合、「苦い」ことが最大の特徴なわけですが、それは場合によっては「欠点」のようにも見えます。
でも、その「欠点」は、裏を返せば「他にはない長所」にもなり得るわけです。もちろん、「毒がある」とか「食べると笑いが止まらなくなる」とか、そういう欠点は避けていただきたいわけですが・・・。
これは、人間においても同じことだと思います。
「細かいことが気になりすぎる」人は「微細な変化や改善点に気付ける」とも言えるし、「人の目が気になる」人は「他人からの評価を察知して、把握する力がある」とも言える。
ビジネスも同じです。
「駅から遠くて、山奥にあるカフェ」は「自然豊かで、都会の喧騒を離れた場所にある隠れ家カフェ」になる可能性がある。
欠点を隠して「何となく万人に受けそう」な発信をするよりも「欠点もダメなところもあるけれど、この人の発信が一番面白い」とか「代えが利かないから、このサービス」と選ばれることを目指すことをオススメします。
ただ、自分のサービスや商品がいかに「代えが利かないものか」を発信していくのは、なかなか難しいところです。なぜなら、多くの人は「欠点=ない方が良いもの」と思いこんでいるからです。
あなたの欠点こそが、誰かにとって「欠かせないもの」になる、とアタマでわかっていたとしても、自分で情報発信しようとする時は、つい「欠点」を隠したくなる。
そりゃそーです。ぼくもそうです(ホントです)。でも、それはもったいない。だからこそ、人に話を聞いてもらう、自分を客観的に見てもらうことがとても大切になります。
人と話していると、自分では「欠点だ」と思っていたことが、実は「欠かせない点」だったと気付くことが多々あります。
そういった情報をブログやメルマガで発信し、必要な人に届けていく。そうすることで、あなたのサービスはお客様にとって「代えが利かないもの」になっていく。
そうして2割の「大ファン」を作り、育てていくことが、あなたのビジネスがさらに成功していくためにはとても重要なことなのです。