「全体」を見ることが大切、
というお話を書きます。
問題を「問題だけ」で捉えない
人はついつい、「問題」があると
問題のある箇所に目を向けてしまいます。
例えば、右肩が痛いとする。
と、私も含め多くの人が
右肩をなんとかしようと思うわけです。
温めてみたり、冷やしてみたり、
もんでみたり、安静にしてみたり、
動かしてみたり、お灸を据えてみたりです。
ですが、右肩の痛み(問題)は
右肩だけで発生しているとは限らない。
むしろ、様々な要因が絡み合って、
右肩に「痛み」となって現れているだけ
と考えるほうが自然だと思います。
ぼくは人体のことはよくわかりませんが、
首が凝っているから右肩が悪くなる、とか
左足首の調子が悪いから、右肩が痛む・・・とか。
左膝をかばいながら歩いていたら、
右膝まで痛めてしまった、
てな話もよく聞きます。
文章に置き換えて考えてみると・・・?
実は文章も全く同じことです。
この一文が気に食わない・・・と思った場合、
その多くは全体に問題があるのです。
その一文だけを直そうとすると、何やら違和感が出る。
その一文が書かれたことには、背景や理由があるはず、なのです。
そちらを解決してあげないと、
根本的な解決にはつながらないことも多々あるのです。
「木を見て森を見ず」ではアカンのですが、
「木を見ずに森を見る」のもアカンです。
一番いいのは「木を見て森も見る」という、
ある意味全体を俯瞰できる力と、一文にかける集中力。
その両方を意識することが、文章を書く上では大切です。