ラーメンはインスタントラーメンではない

フリーランスで働く

「ラーメン」と「インスタントラーメン」

「売れているものが良いものなら、世界一のラーメンはカップラーメンになっちゃうよ」。

かつてはブルーハーツ、ハイロウズで活躍し、現在もクロマニヨンズのフロントマンとして活躍し続けている甲本ヒロトが、雑誌のインタビュー(対談かな)で、こんなことを話したのだそうです。

なぜ、この記事でぼくが急にそんなことを書いたか。理由は二つ。

一つは、この名言をぼくが大変気に入っているから。

もう一つは、ラーメンとカップラーメンについて書いていきたいと思っているから、です。

唐突に話が変わるのですが、いわゆる「ラーメン」と「カップラーメン」もしくは「インスタントラーメン」は、「別物」であるとぼくは思っています。

例えば「ラーメン食べたいな」と思った時、「じゃあ、インスタントラーメン食べようか」とはならない。

逆に「うわ、インスタントラーメン食べたい」となった時、目の前にラーメン屋さんがあったとしても、そこでご飯を食べようとは思わない。

これは、あくまでもぼくの行動パターンですから、他の方がどうかはわかりません。人によっては「ラーメン食べたい! あ、チキンラーメン食べよ」となる人もいるでしょうし、ラーメンはインスタントだろうが店で食うものだろうが一緒でしょ? という人もいるでしょう。

あるいは、「ラーメンなんて下品なものは口に合わないザマス」という方もいるでしょう。そういう方とは、ちょっとお友だちになれそうにないなという感じはしますが。

インスタントラーメンはラーメンの代わりになるか

ぼくの中では明確に「ラーメン」と「インスタントラーメン」は別物、という区別がされています。なんなら「ラーメン」と「インスタントラーメン」と「カップ麺」すら、別物と思っているフシがあります。

何が言いたいかと言うと、インスタントラーメンは限りなくラーメンに近いのですが、ラーメンの代用にはなり得ないということなのです。

そしてまた逆も真なりで、ラーメンはインスタントラーメンの代わりにはならない、とぼくは思っているのです。インスタントラーメン、またはカップラーメンが食べたい時は、カップラーメンでないと満足できないと思っているわけです。

言い換えると、ラーメンはラーメンで需要があるし、インスタントラーメンはインスタントラーメンで需要がある。でも、それぞれに求められていることは違うのではないか、と。

だからどうした・・・と思うでしょうか。実はこれ、ぼくの中では大変重要なことだったりします。

ぼくは決して店で食べる「ラーメン」こそが最上であり、それ以外を認めない、と言いたいわけではありません。むしろ真逆です。

店で食べるラーメンにはラーメンの、そしてインスタントラーメンにはインスタントラーメンにしかない魅力と味わいがある。そう言いたいのです。

「大王」と「カレーヌードル」

今からする例えで、どれくらいの人がピンとくるかはわからないのですが、構わず進めます。

「カレーラーメン」というものがあります。私の出身地、北海道苫小牧市には「大王」というカレーラーメン発祥の店があります。

味の大王|公式サイト
味の大王 公式サイトです。味の大王公式サイトです。総本店、生粋店、知新店、ぎょうざ部、ネットショップの情報をご案内いたします。

このカレーラーメンは大変美味しい。苫小牧にお越しの際は、ぜひカレーラーメンを・・・というか、このカレーラーメンを食べに苫小牧に行くのはいかがかと思うくらい美味しいです。

当然、「ああ、カレーラーメン食べたいな」と思うことがあります。そうちょくちょくカレーラーメンを食べに苫小牧まで行くことはできないので、なかなかその欲求は果たせずなのですが。

そして、それとはまた別に、ぼくはカップラーメンの「カレーヌードル」がめちゃくちゃ食べたくなることもあります。それは「大王」のカレーラーメンの代用ではなく、「カレーヌードル」を欲しているということです。

大王のカレーラーメンとカレーヌードルは、確かに似ています。カレー味のスープ、ちぢれ気味の中華麺。要素だけを抜き出せば「ほぼ同じもの」とすら言えるかもしれません。

が。その味わいは全く「別物」です。しかも、それはどちらが「良い・悪い」ではなく「美味い・不味い」、「優れている・劣っている」でもありません。

ただただ「違うもの」です。

そして、それぞれに存在する意義や価値が違うし、求められるニーズやシチュエーションも異なるわけです。

インスタントラーメンは「ラーメン」を目指さない

あなたのビジネスにおいても、おそらくは「似たビジネスをしている人」や、いわゆる「同業他社」と呼ばれる人や会社がいるはずです。

個人事業主、フリーランスの方であれば「ランサーズ」や「ストアカ」をのぞいてみれば、恐らく「自分と似たビジネスをしている人」はゴロゴロいるはずです。

地球上、どこを見回しても自分と似ているビジネスをしている人も会社も一切存在しない、なんて人は恐らく存在しません。ブッダですら、キリストやマホメットという似たようなことをしている人が存在するわけですから、古今東西それは変わらないんじゃないかと思います。

まあ、この例えも適切かどうかはわからんのですが。

ですから、あなたに似た(あるいは一見同じ)ビジネスをしている人がいたとしたら「その人と自分とは何が違うのか」「自分はどこで勝負すべきか」を考えるといいと思います。

しつこいようですが、カレーヌードルは「大王」の代わりにはなり得ませんし、かと言って「大王」を食べてもカレーヌードル欲を抑えることはできません。

それと同じように、あなたが提供する商品やサービスを求めている人は、世の中に必ず存在します。そしてそれは、求めている人に知ってもらわないと、ビジネスとして成立しないことになります。

まず、あなた自身の強みや特徴、どこで勝負するのか、どんな人に何を提供するのか、場合によっては「何をしないのか」を明確にすること。

その上で、あなたの魅力や特徴を、求めている人たちに発信していくこと。これこそが「マーケティング」であり、「ブランディング」とも言えるのではないかと思います。

自分の特徴を理解し、誰に提供するか、どこで勝負するかを決めて、それを発信していくこと。ぼく自身でいうと、そのお手伝いをさせていただくのが自分自身の「強み」だと考えています。

自分一人で自分の特徴や強みを掴んで、それをターゲットに伝わる表現にするのはなかなか大変です。

「自分の特徴ってなんだろう?」「どうしたらターゲットに伝わる表現になるだろう?」とお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。初回ご相談は無料です。

こんな文章を書いてはいますが、無理な売り込みはしませんので、ご安心を。「ヒントだけほしい」「アドバイスだけほしい」という方のご相談も、お待ちしております。

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